皆さんのご支援を受けて2005年(平成17年)5月に無事手術を終えて帰国したあみちゃんも、術後丸8年を迎え中学校3年生になりました。
成長過程での心臓移植でもあり、その後の経過が心配でしたが、ご両親ならびに担当医の先生方による細心の体調管理もあり、大事に至ることなく無事15歳の誕生日を迎えることができました。

かねてよりホームページで報告させていただいております通り、私ども「あみちゃんを救う会」は、2008年(平成20年)6月に以下の運営方針を定めました:

■成長過程にあり身体的変化著しいあみちゃんの不測の事態に備えて、募金目標金額までの募金残金については引き続き会として保管し続ける
■目標金額を上回った募金残金については、日本で多くの移植患者を支援する特定非営利活動法人「日本移植支援協会」において移植患者支援を目的とする基金を創設する
■以上の管理体制は、あみちゃん及び日本移植支援協会の状況を確認しながら、5年ごとに見直しを行う

2008年(平成20年)に当面の運営方針を決定してから丸5年を迎え、今後の救う会の運営方針について、あみちゃんとご家族の近況等も十分勘案した上で慎重に協議いたしました。その結果、以下の手続きをもって2013年(平成25年)7月に救う会を解散することを決定いたしました。

■ 成長過程にあり身体的変化著しいあみちゃんの不測の事態に備えて保管してきた募金目標金額までの募金残金については、あみちゃんが一定年齢に達したことを踏まえ、そのすべてを2008年に特定非営利活動法人「日本移植支援協会」に創設した移植患者支援のための基金に追加充当する。
■ 募金残金の一切について基金への充当手続の一切を完了した後、救う会ホームページで結果報告を行う。
■ 救う会のホームページ運営についても上記結果報告を一定期間掲載した上で2014年3月をめどに終了する。

当面の運営方針を決定した2008年からの5年間においても、毎日の投薬、月次・年次の定期検査など拒絶反応を起こさないための体調管理は続いており、あみちゃんとそのご家族のそうした生活は今なお何ら変わったわけではありません。他方で、多くの皆様からご支援いただいた募金をいつまでも保管し続けることが果たして募金の趣旨に沿うものなのか、あみちゃんおよびご家族の思いに寄り添うものなのか、今なお臓器移植を待っている患者の皆様のために活用することが良いのではないか、様々な思いが救う会の中でも錯綜しながらも、最善との思いで以上の通り決定させていただいた次第です。

救う会としての活動につきましては本年をもって終了となりますが、今なお臓器移植を待っている患者およびそのご家族の皆様、ならびに移植後の患者およびそのご家族の皆様それぞれの日々の生活を、救う会のメンバーそれぞれが、静かに支援し続けていきたいと考えております。

これまでの数え切れない方々からの多大なるご支援、本当にありがとうございました。

2013年(平成25年)7月20日
「あみちゃんを救う会」代表 / 羽入 敏祐 ・ 佐藤 明充

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