【5月21日(土) - 現地時間5月20日(金)】

昨日、無事心臓移植手術が終了しました。
あみちゃんのお母さんから伝えられた、あみちゃんの様子です。

「今日(5月20日金曜日)午前中、愛美の顔を見てきました。 行ったときには眠っていましたが、声をかけたら目を開けて私を確認してくれました。
昨日よりお薬が減っていましたが、人工呼吸器を外せるまでには心機能が回復していない とのことで、最初の予定通り覚醒させるまでには2〜3日かかるようです。

今は鎮静をかけて眠っている状態ですが、人工呼吸器だけに頼らず、 自発呼吸もかなりしているとのことでした。
回復のスピードは人それぞれで、一日で人工呼吸器が外れる人もいれば、 数ヶ月かかるケースもあるそうです。
あせる必要もないし、慎重にやっていただいているようなのでありがたいです。

鎮静をかけていても、本能で口から入っている人工呼吸器の管を手で外そうとするらしく 危険なため、左右の手がベッドの端にくくられていましたが、 左の脇にスヌーピーを抱えさせてもらっていました。
『スヌーピーがここにいるのわかる?』と声をかけたらうなずきました。

ところで…。
昨日5月19日は、愛美の第2の誕生日になりました。やっぱりおうし座!
日本時間では5月20日だったのですが、実は5月20日は私の父の誕生日でした。
私たち家族のために母を連れてきてしまったので、父には不便な思いをさせてしまっていますが、 最高の誕生日プレゼントになったと思います。

時間が前後してしまいましたが、手術前の様子をもう少しご報告します。

18日の22時過ぎに心臓移植ができるかもしれないとの情報が入り、 19日の深夜3時半過ぎに地下2階にある手術室に降りました。 愛美は補助人工心臓をつけていたので準備に時間がかかるため、普通より早く 手術室に入ったようです。

その後私たちは1階にある手術の患者の家族のための待合所で待機していました。
朝6時前に手術室から待合所に電話があり、順調に進んでいるとのことと、心臓はまだ 届いていないとの連絡がありました。

そして7時前に、あと7分でヘリコプターが到着するとの連絡が入りました。
外に出ればヘリコプターの羽音が聞こえるはずと言われ、いてもたってもいられず 主人とボランティアの方と3人で外に出ました。 ヘリポートは目の前の2〜3階建ての棟の上にあり、これまで何度となくヘリコプター が到着するのを見ていたところでした。

実際は7時10分頃からヘリコプターの音が聞こえ出しました。
近づいてくるヘリコプターを見ながら、この日をずっと待ち望んでいたはずなのに、 なぜか『やったー、嬉しい』という気持ちはなく、 ドナーになってくださったお子さんのことを色々考えて、ありがたくてたまらなかった です。

愛美が苦しんできた今までのこと。
生まれた日のこと。
手術室の前でバイバイしなければ ならない時に、看護師さんに『愛美にキスして』と言われたので 顔を近づけたら、愛美の方から『アイラブユー』と言ってキスしてくれたこと…。

いろんな思いが溢れてきて、息苦しくなりました。

ちょうどその時間に、ヘリポートを見上げる方角から朝日が眩しく上がってきていて、
着陸するときには、手をかざさなければ直視できないほどでした。
私は無宗教ですが、神様が一緒について来てくださったように感じました。

これから拒絶反応が起こる可能性や脳梗塞の後遺症のリハビリなど、 愛美にとってはまだ道は平坦ではありませんが、 新しい命をいただいて、ゆっくり休んでいる愛美を見るにつけ、 ここまで支えてくださった方々、ご支援くださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

本当によかった!」

「あみちゃんを救う会」事務局

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